西武式ATS
西武鉄道はパターン式のATSを採用しています。
ATS-Pでは、停止信号からパターンが発生しているのみですが、西武のATSでは、進行、減速、注意、警戒、停止信号の直下からパターンが発生します。
進行現示におけるパターン(G2パターン)は115km/h(支線では95km/h)となっています。
減速パターンが発生するB2点(約400m手前)を通過すると、95km/hへのパターン(G1パターン)が発生し、B1点(約200m手前)で95km/h照査となります。(減速信号がある場合、直下へ向けて95km/hパターン)
次に、B1点で注意信号に向けて65km/hへのパターン(Yパターン)、停止信号に向けて0km/hへのパターン(Rパターン)が発生します。(警戒信号がある場合、直下へ向けて30km/hパターン(YYパターン)が発生)
0km/hのパターンを超過すると非常ブレーキが動作しますが、それ以外では常用最大で減速し、指定速度以下になると自動緩解します。
また、列車選別装置により、駅停車パターンが発生しており、超過すると非常ブレーキが動作します。
また、パターンが発生している速度制限もあります。パターンを超えると常用最大で減速し、指定速度以下になると自動緩解します。
この他に、頭端式の駅では、30km/hから0km/hへのパターン(SRパターン)が発生します。
※出典 鉄道ピクトリアル2013年12月臨時増刊(884号)