運転シミュレータの製作をさせて頂いた千葉都市モノレール様からのお誘いで、廃車となった1000形車両の運転台を改造し、PCと接続できるようにしたうえで、コントローラとして使用できるようにしました。
こちらが使用する運転台です。廃車から運転台を取り外し、台車に固定して椅子を取り付けたものだそうです。運転台体験として使う予定だったとのことですが、配線が生きているなら使わない手はありません。というか家に一台欲しい
中の配線はそのままだったため、1000形車両のツナギ図を参考に、必要な配線を取り出します。
筐体の内部にはインタフェースボードを設置し、マスコンからの入力信号と、計器への出力信号を配線します。パソコンとのインタフェースにはUSBを採用。おそらく、世界で唯一のUSB接続の運転台かもしれません。
動作させる機器を一旦外し、配線を行います。運転台の機器は、直流24V・直流100Vなどが混在しているため、これらを光らせるため、交流100Vを変換する電源装置を用意しました。
配線が終わったら、パソコンを繋いで動作チェックをしていきます。ハンドル位置に合った指令がPCに入力され、シミュレータが動作します。演算結果は運転台へ送信され、実際の速度や信号現示となって計器類に表示されます。速度計の反応がリニアじゃないと少し大変。
開発用のPCを繋いだ状態。圧力計は動作困難と判断しましたが、それ以外の、通常運行で使用する計器およびランプはほぼ動作するようになりました。
動き出す瞬間がたまらない!
現在、各種イベント用として全国各地に出張し、稼働しているとのことです。機会があったら是非遊んであげてください。